終末期ケア専門士

2023.02.01
終末期ケア専門士

代表の毛利です。今回、終末期ケア専門士の資格を取得致しました。この資格を取る前の私の経験をお話させて頂きます。

長年、訪問看護に携わらせてもらっている中で様々な病気によりご自宅で最期を迎えた方々にお会いしました。
訪問をさせて頂く中で「家に帰れてよかったよ」「家族と一緒にいれて家を選んで正解だった」とお話を伺い、その都度もし私がお客様の立場になったら「今まで長く住んできた家に帰りたい」と同じ想いになると思っていました。
特に終末期ではこれまでのお客様の生き方を知り、最期を一緒に過ごさせてもらう事ができる事にとても考え深い事と同時に感じており、その様な貴重な時を安心かつ想う様に過ごして頂けるためにはどのように関わらせて頂き、専門職として何ができるのか、お客様一人ひとりの想いや考え方、これまでの生活の仕方などを伺ってお話を聞かせてもらう中で合わせた訪問看護が行える様になりたいと考え訪問しておりました。

当時はお客様と一緒に買い物に出かけたり、調理をしたり、ご家族に手紙を書く時間を作ったりとお客様がやりたいと思った事をチームで共有をして、体調などを考慮しながら訪問をし、日に日に状態が変化していきますが、お客様から「家に帰ってきて本当に良かった、やりたい事を一緒にできて悔いはない」「残される家族に想いを伝えれたからこれで安心」と言葉を聞いた時は自然に涙が出ていたのを今でも覚えています。

今回、この終末期ケア専門士の資格取得に向けて勉強をしている際もこれまで出会った方々の顔を思い浮かべながら、もっとできた事があったと考える事がありました。勉強をする中で自分の中でのアプローチの引き出しが増える事でこれから出会うお客様にもっと安心かつ満足頂けるようなケアがこの訪問看護で行える様にこれからも精進していきたいと思っております。